あなたは子どもに「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれたことはありませんか?あるいはあなたが子どもの頃、もしくは現在「勉強する意味ってある?」と考えたことはありませんか?しかし、「これだ!」となる答えってなかなか出ませんよね。
そこでこの記事では、そんな方達に向けて元小学校教員で学習塾を経営する私が勉強する意味について解説します。勉強する意味を知ることで勉強するやる気が出ますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
- 勉強する意味が分からない方
- 勉強のやる気を上げたい方

勉強する意味とは
- 将来の選択肢が増える
- 過去に人類が測ることが難しいほどに努力して得た知識を一瞬で学ぶ事ができる
- 世界が広がる
【勉強する意味1】将来の選択肢が増える
勉強することで将来の選択肢が増えます。今現在の日本ではある程度の学力、学歴がなければ、将来の選択肢は広がりません。
義務教育を経て高等学校、大学に進まないと、有名企業等に就職することはかなり厳しいです。実際、正社員雇用率は大学卒の79.1%に比べ、中卒は11.7%とごくわずかとなっています。もちろん中卒で経営者になったという方もいらっしゃいますが、それはごく一部をメディアが取り上げているだけです。
中卒で大企業の社長になった方の割合は、大学卒の約85%に比べ、0.48%とかなり少ないことが分かります。このことから、勉強を続け大学まで進まなければ将来の選択肢は少ないと言えますよね。
【勉強する意味2】過去に人類が努力して得た知識を一瞬で学ぶ事ができる
次に、過去に人類が測ることが難しいほどに努力して得た知識を一瞬で学ぶ事ができるということです。
例えば葉を見ても、昔の人は呼吸や光合成をしているなどと考えていませんでした。しかし、昔の技術で研究を重ね葉緑体というものを発見したり、葉が日光にあたり酸素を排出していることが分かりました。この研究をするために、様々な実験が繰り返されていたのです。
このようなすごいことを、教科書の1ページほどでわかるように、今の勉強は簡単にされて受け継がれています。
【勉強する意味3】世界が広がる
最後に世界が広がることが挙げられます。
例えば5歳程度の頃、葉を見ても「もの」としか捉えられないでしょう。しかし、小学校低学年の生活科で葉に触れ、理科に進むと構造についても勉強し、葉を「もの」から「葉」と捉え始めます。
「もの」としか捉えられなければ、楽しいはずがありません。知識をつけ「もの」を見ることで世界が広がります。
なぜ勉強を嫌に感じてしまうのか…
私が教員時代のクラスでも「勉強嫌い」の児童は多くいました。
その理由として、
- 楽しくない
- 必要性を感じる内容が少ない
- 評価を気にしている
というものが挙げられます。
勉強は楽しくない?!
まず「勉強は楽しくない」ということを考えていきます。
勉強すること、つまりは新しい知識を身につけるということは、とても素晴らしいことです。しかし皆さんの想像通り、勉強は楽しくないと感じる子どもが大半です。
その理由として、「必要性を感じない」「評価を気にしている」が関係してきます。
必要性を感じない?!
多くの子どもたちは公立の学校で勉強していますよね。しかし公立の学校教育では、決められた学習内容を行うことしかできません。その勉強の中の多くは、生活に結びつける事が難しいでしょう。
例えば国語で古典を勉強したとしても、それが役に立つときは滅多にありませんよね。もちろんそういった勉強にも意味はあるのですが、多くの子どもたちは理解できません。
そのため、勉強を必要と感じないのです。
評価を気にしている?!
また多くの子どもは評価を気にしています。私の持っていたクラスの多くの児童は、成績のために勉強していました。ある先生は評価を書くそぶりをすると、子どもたちが真面目になると嬉しそうに話してたほどです。
評価の良し悪しはさまざまな意見がありますが、評価が目的になることは絶対にあってはなりません。しかし、実際は評価を武器に大人は勉強させているようになっているのです。
その理由として、楽だからということが考えられます。子どもに、一つ一つの学習内容の楽しさを教えることが大事だと大人も思っていますが、学校教育の多くは約30人に一斉に授業をしなくてはならないので、一つ一つ説明することは難しいのです。
なぜ勉強させられるのか
では、そうまでしてなぜ大人は勉強させているのでしょうか。それには、日本の「偏差値重視の勉強」という問題点が挙げられます。「入試に合格する」「偏差値が高い学校に入る」ための教育が日本式です。
偏差値や有名大学のブランドを気にして、そこがゴールと考え、そのゴールを目指すための勉強になっているのです。日本の保護者や教員の多くは子どもの志望校を選ぶ際、その子どもの個性を見るのではなく、偏差値を基準として学校選びをするという現状があります。
また、試験で成績や点数の高かった子どもが「優秀な子ども」と考えられているため、試験で高い点数を取るための教育を大人が求めているのです。
勉強は本来楽しむもの!
結論、日本の教育システムのため、「評価」のために勉強しがちになってしまっていますが、本来は「楽しいを探究し続けるため」、また「生きるため」に勉強する意味があります。
この記事を読んで、勉強する意味、そして勉強する楽しさを感じてくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!