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不登校の中学生は高校受験で不利になるのか?進学先や受験対策も解説!

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不登校の中学生は高校受験で不利になるのか?進学先や受験対策も解説!

中学生で不登校になったとしても、将来の可能性はまだまだあります。しかし、「高校受験には不利なのではないか?」という疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?

この記事では、不登校の中学生が高校受験について不利なのかについて解説していきます。また、不登校の中学生でも進学できる高校も紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

この記事はこんな方におすすめ
  • 学校に通えていない中学生
  • お子さまが不登校になった保護者の方
  • お子さまの高校受験が心配な方
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不登校の中学生は高校受験で不利になるのか

まずは、不登校の中学生は高校受験で不利になるのかについて解説していきます。

結論からいうと、場合によっては不利になることもあるが、全ての高校受験で不利になるわけではありません。

公立高校への受験は不利の場合が多い

公立高校への受験が不利な理由は2つあります。

1つ目は、内申点です。内申点が合否に関わる公立高校は多くあります。不登校の場合、欠席が続き、定期テストを受けていないことも多いため、内申点は低くなってしまいます。

2つ目は、欠席日数です。公立高校受験の場合、欠席日数が多い場合は不利になることが明記されている場合があります。

以上の2点から、不登校の中学生は公立高校受験において不利になる場合が多いのです。

私立高校は不登校でも関係がない場合が多い

私立高校は、入試で内申点や欠席日数を重視しない学校が多くあります。そのため、不登校でも関係なく受験できます。

ただし、私立高校の入試内容は高校によってさまざまです。事前に調べた上で、お子様でも受験できるのか把握しておく必要があります。

不登校の中学生の進学率は高くなっている

一見、不登校の中学生の進学は困難に思えるかもしれません。しかし、文部科学省の調査によると、不登校経験者の高校進学率は高くなっています。

平成13年度の調査では、65.3%だった不登校経験者の進学率は、平成23年度の調査で85.1%に増加しています。また、高校中退率は37.9%から14.0%へと下がっているのです。

この調査結果から、不登校生徒に対する高校のサポート環境が整ってきていることが分かります。

参考元:「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~

不登校の中学生が受験する際に気をつけること

次に、不登校の中学生が受験の際に気をつけることについて解説していきます。

高校選びは慎重に

高校に合格したとしても、また不登校になってしまっては意味がありません。

高校は中学とは違い義務教育ではないので、長期間欠席をしてしまうと留年になってしまいます。また、中学の授業をろくに受けていない場合、高校の授業についていけない場合もあります。

高校の学力や特徴をしっかり把握し、お子様に合った高校を選びましょう。

内申点が低くても気にしすぎない

学校に行けていないと、内申点が低くなることはしょうがないことです。

受験する上で内申点が必要になる場合もありますが、内申点ばかり意識しても意味がありません。内申点が低いことを意識させてしまうと、受験へのやる気がなくなってしまうでしょう。

せっかくお子様が受験に対してやる気を持っているのであれば、内申点のことを気にしすぎず、今の学力を向上することのサポートに徹してください。そうすることで、お子様のやる気は維持されます。

不登校の中学生でも進学できる高校紹介

次に、不登校の中学生でも進学できる高校をご紹介していきます。

全日制高校

全日制高校とは、朝から夕方まで平日毎日授業を行う、一般的に想像しやすい高校です。全日制高校は、内申点や欠席日数が入試の合否に関わるため、進学は難しいでしょう。

しかし、不登校の経験をもつ生徒をサポートする全日制高校も多くあります。特に、都立のエンカレッジスクールが代表的です。エンカレッジスクールは、就学ド別授業や30分授業など、多様な生徒に対応している高校です。

全日制高校に通うことで、人と接することが増え、校内活動にも打ち込めます。

一方、週5日通う必要があるため、通学に不安がある場合はおすすめできません。しっかりと考えた上で、決定しましょう。

定時制高校

定時制高校は、夜間に授業を行う高校です。時間が空いた夜間に通えるため、社会人や全日制高校に合わなかった生徒など、さまざまな生徒が通学しています。

定時制高校には、単位数を満たすことで学年関係なく卒業できる単位制と3年か4年授業を受けることで卒業できる学年制の2種類があります。

就職のサポートが手厚い学校が多く、さまざまな人に対応している高校です。

一方、夜間に通い続けることは容易ではないため、中途退学率が高く、生活習慣が悪くなる恐れもあります。

通信制高校

通信制高校は、レポート課題やスクーリングを行い、単位認定試験に合格することで卒業できる高校です。基本的に毎日学校に通わなくても卒業できます。

学習面だけでなく、生活や精神的なサポートも受けられるため、不登校を経験したことのある人におすすめできる高校です。

国の就学支援制度などを活用することで比較的安く通学でき、自分のペースで勉強できます。

一方、人と接する機会が少ないため、コミュニケーション能力の育成には適していません。

不登校の中学生の受験対策

最後に、不登校の中学生でも取り組める具体的な勉強法について解説していきます。

1.動画学習

近年、教育のオンライン化が進み、質の高い動画学習をいつでもどこでも行なえるようになりました。YouTubeにて無料で勉強することも可能です。

動画学習は自分のペースで進められます。分からないところがあれば戻って見直したり、復習のときは2倍速にして進めたりと、そのときどきで使い分けて行いましょう。

しかし、スマホから動画を見ると、ついついスマホゲームやSNSを触ってしまう恐れもあるのでお気をつけください。

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2.学校の教材

学校からもらった教科書や問題集を使って自習することもできます。手軽に勉強でき、コストも抑えられます。

まず教科書をざっと読み流れを確認しましょう。その上で、重要な箇所を中心に読み直します。最後に、問題集で理解できているか確認しましょう。

ただし、この勉強法は勉強のモチベーションを維持することが困難です。また、質問できない環境であることもデメリットとして挙げられます。

3.通信教材

紙の教材だけでなく、タブレット教材や映像授業など、通信教材の種類はさまざまです。子どもに合った教材を選ぶことができます。

また、郵便やインターネットを通じて学習進度も管理してくれるため、モチベーションも維持しやすいです。

ただ、すぐに質問に答えられないことがあったり、やる気が無くなったときに溜めてしまったりというデメリットもあります。

4.家庭教師

家庭教師は、自宅にいながらマンツーマン授業を受けられるため、不登校の中学生におすすめの勉強法の1つです。

また、家族以外の人と話す機会ができるため、子どもに活力が与えられることもあります。

しかし、全家庭教師が不登校に理解を持っているとは限りません。家庭教師と子どもの相性が悪ければ、状況が悪化する可能性もあります。

家庭教師選びは慎重に行いましょう。

5.塾

塾も不登校の中学生が勉強できる環境です。外出するきっかけになり、同学年の子どもや家族以外の大人と関わる機会にもなります。

同級生の目を気にしてしまうようであれば、個別指導塾という選択肢もあります。不登校の子ども専用の塾もありますので、近くの塾をチェックしてみると良いでしょう。

しかし、外出することが困難であったり、他の子どもがいるとそわそわしてしまう子どもには適していません。塾を検討している方は、子どもとよく相談してから決めましょう。

6.フリースクール

フリースクールとは、何らかの理由で学校に行かなくなった子どもが学校の代わりに過ごす場所です。勉強のサポートだけでなく、カウンセリングを受け付けているフリースクールもあります。

フリースクールは1校ごとにカリキュラムが組まれています。子どもにあったフリースクールを選びましょう。

ただ、地方によってはフリースクールが近くにないこともあります。また、費用も比較的高いという点もデメリットの1つです。

7.教育支援センター

民間が運営しているフリースクールに対して、教育支援センターは市町村の教育委員会が運営している公的な教育機関です。公的機関なので、基本的に費用はかからず、学校の出席扱いにもなります。

フリースクール同様、カリキュラムはさまざまですが、どれも学校復帰を目的とした指導が行われます。子どもの中には、この目的が負担となる恐れもあるでしょう。

教育支援センターを検討している場合、事前に子どもに教育支援センターはどのような場所なのか伝えてください。

8.学習コーチング

塾や家庭教師は週何日かのみの指導です。学校の授業を受けていない不登校の中学生にとって、週何日かのみの指導はものたりないでしょう。

学習コーチングは、毎日の学習をサポートします。また、子どもに合わせたカリキュラムが組まれ、毎日の学習進捗を確認します。
充実したサポートを受けたい子どもにおすすめです。

まとめ

不登校の子どもはさまざまな悩みを抱えています。そして、その悩みを1人で抱えていることがほとんどです。

まずはお子さまの話に耳を傾け、今後について話し合うことが大切。お子さまが納得して自分の将来を選べるよう、サポートしましょう。