あなたの苦手科目はなんですか?多くの方は、それぞれの科目で宿題を出されていたとすれば、苦手科目は後回しにするでしょう。苦手意識から終わらせることにも時間がかかるからです。
では、なぜその科目は得意もしくは苦手なのか考えたことはありますか?
中には、高校生になってずっと苦手だった科目が得意に変わったという経験をした方もいるのではないでしょうか?ズバリ、苦手だと思っていた科目は勉強の仕方などが個性に合っていなかっただけなのです。
そこでこの記事では苦手科目や得意科目についての原因や対策について解説します。
- 苦手科目を克服したい方
- 苦手科目の勉強をする気が起きない方
苦手科目ができる理由
勉強の仕方、本の読み方、物事の進め方が本人の個性に合っていれば得意科目になり、逆にそれらが個性に合っていなければ苦手科目になります。
例えば、数学という科目一つとっても拡散型の方と保全型の方では学び方が異なります。拡散型の方は概念的に学び、保全型の方は体系的に学んでいるのです。
概念的な理解が得意な拡散型
拡散型の方は教科書の内容を理解する時、イメージでつかもうとします。
本を読む時も、興味のあるところは何度も読み、逆に興味のないところは見向きもしません。興味のあるところをつまみ食いして、自分の教材にしていきます。
以上から、拡散型の方は暗記しなくても構造的に考えることで答えが導ける数学や物理が得意科目なことが多いと言い換えることができるでしょう。
記憶・積み上げが得意な保全型
一方、保全型の方は積み上げを重視します。
教科書を読む際は初めから隅々まで網羅的に読んでいきます。
以上から、保全型の方は正解があり、記憶すれば点が取れる国語や社会を得意科目なことが多いでしょう。
苦手な科目を遠ざけているだけ!?
以上のようにそれぞれの型によって学びの攻め方が違います。
子どもの頃の先生や保護者の方の教え方がたまたま合っていれば「分かりやすい」と感じ自信を持って取り組んできたことで、得意科目になっていきます。逆に、先生や保護者の教え方が合っていないと「分かりにくい」と感じ、苦手科目になるでしょう。
子どもの頃の得意苦手は好き嫌いに関係してきます。
つまり、
- 好きなものは勉強するから得意科目になる
- 嫌いなものは遠ざけるから苦手科目になる
のです。
苦手科目を得意科目に変える方法
以上から、科目との最初の出会いが得意・苦手に関わることが分かりますよね。勉強が嫌いな方の多くは、興味を刺激される科目との出会いがなかったのでしょう。
ドキドキする科目との出会いをしよう
あなたは、国語の授業をおもしろいと思いますか?
では、なぜおもしろく感じずに眠くなっちゃうのでしょうか?それは、国語は名作の感動を押し付ける授業になるからです。そのため、堅苦しいイメージがついてつまらなく感じます。
国語は、本を読んでドキドキする体験が必須です。
まずは自分がドキドキする本を探してみましょう。例えば、学校の授業で取り上げられる教材はどこか「清く正しい」を押し付けてきますよね。しかし、その逆に怒りや憎しみなど「悪の部分」に人は面白いと感じます。
暗記科目対処法
では、暗記科目はどうすればいいのでしょうか?
まず暗記科目の代表といえば社会の歴史ですよね。歴史に関しては、ややこしい名前を暗記することにこだわるから辛くなっていきます。そこで、大きな流れだけを掴むようにしましょう。
例えば、関ヶ原の戦いを取り上げれば、東軍が石田三成で、西軍が…と暗記しようとすればややこしくて嫌になってしまいますよね。そこで、関ヶ原の戦いを勉強する際にはどうして関ヶ原の戦いが起きたのか、関ヶ原の戦いが起きて世界はどう変わったのかということに集中して勉強しましょう。
その際、名前などは覚えられたら覚えればOKです。しかし、無理をする必要はありません。その代わり、出来事の流れだけは必ず覚えましょう。基礎を大切にして細かいことは後回しでいいのです。
理科は、理由を問い詰める科目です。これもまた暗記に注力する必要はありません。すべての事柄には理由があります。
謎だと思える自然現象も説明できる答えが必ずあります。その答えを見つけて、関係なく思える出来事も一本の線で結べた時こそ理科の醍醐味です。
苦手科目と得意科目のどちらを伸ばすべきか
よく、「得意科目と苦手科目、どちらを強化すればいいのでしょうか?」という質問を受けます。この答えは、「苦手科目は後回しでいい!」です。
得意科目は、時間をかけなくてもすぐに伸び始めます。逆に、苦手科目は初めからつまずいてしまい勉強意欲が急激に下がってしまいます。
そこで勉強を継続させるために得意科目の自信をつけたあと、苦手科目に手を出しましょう。自信をつけることで、苦手科目もスムーズに取り組めるようになるでしょう。
まとめ
苦手科目は自分の型もしくは、科目との最初の出会いから決まっていきます。そんな苦手科目は、勉強法によって解決することができます。
しかし、苦手科目対策に注力してしまうと勉強が嫌になってしまうでしょう。そこで、苦手科目は後回しにして、得意科目を伸ばして自信をつけましょう!
あなたが伸びる学び型 ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる /日経BP/古野俊幸