子どもが言うことを聞かなくて困った
なんて経験はありませんか?
子どもが言うことを聞いてくれない時、
ある言動をよく耳にします。
その言動とは・・・「~しなさい!」です。
あなたも子どものころ、
よく言われたのではないでしょうか。
私自身も子どもの頃、学校で、習い事で、家で…
大人からよく言われました。
もしくは、あなた自身も子どもに対して
- 「宿題してから遊びなさい!」
- 「ご飯食べる前に片付けなさい!」
といったように強く言っていませんか?
私は、子どもの頃上記のようなことを言われると、
内心(いやだなぁ…)と思いながら行動していました。
しかし、そんな気持ちの中行動しても、
成長にはつながりませんよね。
そこでこの記事では、元小学校教員の私が
子どもの言うことを聞かない理由と
その解決策について解説します。
- 子どもが言うことを聞かなくて困っている方
- クラスが荒れ始めた担任の先生
小学生をイメージしてください。
言うことを聞かない子どもたち
子どもが言うことを聞かないことには、
何らかの理由があります。
しかし、その理由を言語化し、
自分の言葉で説明できる子どもは
ほとんどいません。
子どもたちは多くの時間を
幼稚園(保育園)・学校で過ごし、
集団生活にも慣れ始めているところです。
そんな中、集団生活で
自分の役割や人との関係性について悩み、
他者意識が芽生え始めます。
しかし、子どもたちは
まだまだ自分が中心で生活しています。
自分のことを見てほしいがために
注目を浴びるための手段を考えているのです。
そのため、嫉妬心や
ネガティヴな感情が芽生えやすく、
暴言を吐いたり、無視をしたりする
様子も見られます。
自分の気持ちもうまく言語化できないのに、
さまざまな感情が出始めついていけてない
という状態です。
イライラしちゃってませんか?
多くの方が子どもを大事にしているはず。
とはいえ、言うことを聞かない子どもには
どうしてもイライラしてしまう時がありますよね。
そんなイライラした状態で、
子どもに指導してしまえば、
子どもとの関係は悪化し、
余計言うことを聞かなくなります。
そんな方には、
アンガーマネジメントが効果的です。
アンガーマネジメントで
イライラをコントロールし、
適切に子どもと接しましょう。
言うことを聞かない子どもへの正しい指導方法
結論から言うと、
言うことを聞かない子どもには
下記2つの指導がおすすめです。
- 自分の子どものころの話をする
- その行動の根拠を話す
この2つを取り入れることで子どもは変わっていきます。
自分の子どものころの話をする
「ラポール」という心理学用語があります。
ラポールとは、フランス語で「架け橋」
という意味で、信頼関係を構築する方法を
意味します。
簡単にいうと、
「私とあなたは同じですよ」と伝えることです。
例えば、何か悪さをした子どもに対して
「~しちゃだめでしょ!」
と頭ごなしに怒るのではなく、
「私も子どものころは同じようなことをしたけどね」
と話し始めると、信頼度が上がり、
子どもは話を聞こうとします。
また、その際には子どもの言語で話すと
より仲間意識が芽生え、
話を聞く姿勢が良くなります。
その行動の根拠を話す
次に、行動の根拠を話してあげましょう。
大人は子どもたちの何倍も
多く生きているため、何かをする際
なんとなくその行動の意図を感じ取れますが、
子どもには納得できなことが多くあります。
例えば、私は子どもの頃
「なんで姿勢よく勉強しなければいけないんだろう…」
と思っていましたが、そのことについて
話してくれる大人はいませんでした。
そして、教員一年目の頃は、
自分が「なんで?」と思っていたにも関わらず
子ども達に「姿勢を良くしましょう」と
なんとなく言っていました。
すると、やはり注意しなければ
だらっとする子どもが増え、
机に伏せてしまう子どもで
いっぱいになってしまいました。
その経験を活かし、今では
「姿勢をよくすると体がリラックスして集中できるんだよ」
と姿勢をよくするメリットを伝えています。
すると、自分で考えて
姿勢よく授業に臨んでいる子どもが
多くなりました。
このように、子どもたちも
その行動をする根拠、メリットを知ることで
その行動を起こすようになります。
まとめ
言うことを聞かない子どもについて
その解決策を紹介してきましたが、
大事なことは
「子どもも一人の人間である」
ということを忘れないことです。
大人になると、ついつい子どもが
自分の思うように動くと
思ってしまうこともあるかと思います。
しかし、子どもはあなたの機械ではありません。
子どもも一人の人間なので、
思うように動いてもらえなくたって
それは当たり前なのです。
子どものせいにするのではなく、
子どもが納得して動いてもらえるように
大人も努力しましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!