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不登校の原因は人それぞれ!?元教員がそれぞれの対策方法を紹介!

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子どもが不登校になると、原因を追求したくなりますよね。

しかし、子どもに聞いても、必ず原因が分かるわけではありません。

複数の原因が混じり合っていたり、本人も原因が分からなかったりすることもあります。

そこでこの記事では、不登校の原因にはどのようなものがあるのか解説します。

不登校の対策や原因が分からなかったときにやるべきこと・やってはいけないことも解説していますのでぜひご参考にしてください。

こんな方におすすめ
  • 子どもが不登校になった方
  • 不登校になった原因がわからない方
  • 不登校になった子どもへの対策を考えたい方
不登校の定義って何?子どもが不登校になったときの親の対応も解説近年、「不登校」という言葉は世間でも浸透しています。しかし、いざ子どもが学校に行かなくなったとき、「この子は不登校に該当するのだろうか?」と疑問に思う方は多くいるでしょう。この記事では、不登校の定義について解説します。不登校の主な原因や子どもが不登校になったときの対応なども解説していますので、ぜひご参考にしてください。...

不登校の原因とその対策

不登校の原因はさまざまです。

中でも、文部科学省の調査では、下記の原因が多く挙げられています。

不登校の原因
  • 無気力・不安
  • 生活リズムの乱れ・あそび・非行
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題
  • 親子の関わり方
  • 学業の不振

今回は上記の原因や他の原因を「学校」「家庭」「本人」の3つに分け、解説していきます。

参考元:令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

1.学校

不登校の原因が学校にある場合、下記のような原因が挙げられます。

不登校の原因(学校)
  • いじめ
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題
  • 教職員との関係をめぐる問題
  • 学業の不振
  • 進路に係る不安
  • クラブ活動・部活動等への不適応
  • 学校の決まり等をめぐる問題
  • 入学・転編入学・進級時の不適応

不登校の原因として真っ先に思いつくことが多いのは「いじめ」ですよね。

しかし、いじめが原因で不登校になることは、小・中学校の不登校全体の0.2%程度で、そこまで多くありません。

一方、いじめとまではいえなくとも、友人関係の悪化などが不登校の原因として多くなっています。

ただし、学校側が「いじめ」と認定していないだけで、当事者は「いじめられた」と感じている場合もあるのでご注意ください。

不登校の原因が「学校に係る状況」の場合、無理やり学校へ行かせることは禁物です。

また、過度に心配しても逆効果となる場合があります。

まずは、子どもの話をゆっくり聞き、子どもの悩みを取り除きましょう。

特に、原因がいじめだった場合、悩みを打ち明けるだけでもかなりの勇気が必要です。

子どもの勇気をないがしろにせず、優しく受け止めてください。

そして、学校や専門家と連絡を取り、復学するのか、環境を変えるのかを判断すると良いでしょう。

家庭に係る状況

家庭の状況が影響して、不登校になる場合もあります。

不登校の原因(家庭)
  • 家庭の生活環境の急激な変化
  • 親子の関わり方
  • 家庭内の不和

両親の離婚やリストラなどによる家庭環境の変化も不登校の原因になります。

これらは、「家庭での居場所がなくなってしまう」という不安を子どもが抱えるからです。

また、離婚やリストラによる親のストレスは子どもにも伝染します。

そして、家から逃げ出すように夜遊びなどの非行に走るのです。

もちろん親御さんも大変な状況でしょう。

しかし、家に子どもの居場所を作ってあげてください。

小さなお手伝いなどで大丈夫なので、家庭で役割を与えると、家庭での居場所が確立されます。

本人に係る状況

不登校の原因が本人にある場合、主に次のようなものがあります。

不登校の原因(本人)
  • 生活リズムの乱れ・あそび・非行
  • 無気力・不安

不登校の原因で最も多いのが、無気力です。

小・中学生の不登校児童生徒は49.7%が「無気力・不安」により不登校になっています。

無気力・不安になる要因はさまざまです。

まずはこの要因を明確にしましょう。

また、「生活リズムの乱れ・あそび・非行」といった問題行動は、何かに反発して起こることがほとんど。

この問題行動に目を向けるのではなく、なぜそのような行動を起こしているのかに目を向けてあげることが大切です。

学年別不登校の原因

次に、学年別に不登校の原因として多いものや特徴について解説していきます。

ただし、全学年に共通して多い、「本人に係る状況」は省いています。

小学生に多い原因

小学生に多い不登校の原因は「親子の関わり方」です。

虐待という歪んだ関係はもちろんですが、それ以外にも親子の関係で不登校になる小学生は少なくありません。

特に、低学年の場合、保護者と離れられないという理由から不登校になることもあります。

心配のあまり過保護になってしまう場合や、逆に放置気味になってしまう場合は要注意です。

小さな違和感を放置しておくと、どんどん大きな問題に発展してしまいます。

中学生に多い原因

中学生に多い不登校の原因は、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」です。

中学生になると、クラスだけでなく部活動や委員会などで人間関係が増えます。

先輩後輩の上下関係が新たに生まれるのも人付き合いが難しくなる要因でしょう。

また、中学生は思春期・反抗期になりやすい時期です。

家族や学校に反発し、「あそび・非行」に走りやすい傾向にあります。

高校生に多い原因

高校生に多い不登校の原因は、「入学・転編入学・進級時の不適応」です。

高校入学により環境は大きく変わります。

  • 新しい環境で友だちができない
  • 思っていた学校生活を送れていない
  • 孤立している

これらのような状況になりやすく、入学や進級を境に不登校になるケースが多いです。

不登校の原因が分からないときもある

不登校の原因が分からないこともあります。

本人すら分からないということもあるでしょう。

そこで、不登校の原因が分からないときに「やるべきこと」「やってはいけないこと」を解説していきます。

不登校の原因が分からないときにやるべきこと

不登校の原因が分からないときにやるべきことは下記の通りです。

  • 話を否定せずによく聞く
  • 子どもが安心できる場所を作る
  • 学校と連絡を取る
  • 専門家に相談する

下記にて、一つずつ確認していきましょう。

話を否定せずによく聞く

親御さんが子どもの話を否定せずによく聞くことは大切です。

子どもの気持ちを尊重し、受け入れることで、子どもの心は落ち着きます。

逆に、正論や否定の言葉を返してしまうと、子どもは親に何も言いたくなくなります。

関係が悪化することもあるかもしれません。

そのため、世間とはズレていたとしても、まずは子どもの話をゆっくり聞いてあげましょう。

子どもが安心できる場所を作る

家にこもっている場合、家が唯一のコミュニケーションの場となります。

この唯一の場所で安心できないと、子どもは自分の存在自体に違和感を感じてしまいます。

また、不登校になることで、1番不安を感じているのは、子どもです。

親御さんが混乱を見せると、家でも安心できません。

家の中では子どもが安心できなさそうであれば、家や学校以外で居場所を作りましょう。

学校と連絡を取る

不登校になった原因が学校とは限りませんが、学校と連絡は取り続けておくべきです。

学校も不登校になった児童生徒に連絡することが多くあります。

また、子どもが休んでいる間のテストや提出物などを受け取らなくてはいけません。

もし子どもが学校に戻りたいとなってもスムーズに動けるよう、学校と連絡は取り続けましょう。

専門家に相談する

学校以外にも、専門家に相談することがおすすめです。

不登校の原因はさまざまです。

どれが正解か見極めるのは難しいでしょう。

これを見極めるには、プロの専門家にアドバイスをもらうことが1番の近道です。

不登校になったときの主な相談先
  • スクールカウンセラー
  • 児童相談所・児童相談センター
  • ひきこもり地域支援センター
  • 発達障害支援センター
  • 教育センター
  • 親の会

上記の相談先以外にも、民間の支援団体やフリースクールなど全国にさまざまな不登校支援を行っている団体があります。

無料で相談できる場所も多いので、積極的に相談することがおすすめです。

不登校の原因が分からないときにやってはいけないこと

不登校の原因が分からないときにやってはいけないことは下記の通りです。

不登校の原因がわからないときのNG行動
  • 無理やり学校へ行かせる
  • 過度な反応をする
  • 無理に原因を調べる
  • 放置する

それぞれ確認していきましょう。

無理やり学校へ行かせる

不登校の子が再び学校へ行くには、多くのエネルギーが必要です。

それを無視して学校に行かせようとすると、子どもとの関係が悪化する恐れがあります。

「学校へ行く」ことだけを目標にしていると、子どもは「学校に行かないこと」に対して罪悪感を抱くでしょう。

子どもを追い詰めることになるので、無理やり学校へ行かせることはNGです。

過度な反応をする

NG行為として厳しく叱ることを思いつく方は多いでしょう。

もちろん、厳しく叱ることは良くありません。

厳しく叱るのは良くないから、と言って逆に強く励まそうとする方もがいます。

しかし、強く励ますことも逆効果です。

保護者が過度な反応を取ることで、子どもは逆にふさぎ込んでしまい、原因を聞けなくなります。

できるだけ今まで通り接しながら、子どもを休ませてあげましょう。

無理に原因を調べる

原因が分からないと、無理に追求したくなるでしょう。

しかし、無理に原因を調べることは逆効果です。

無理に追求してしまうと、子どもを追い詰めることになります。

子ども自身も分からないことを聞き出すのは、無意味な可能性もあります。

関係を悪化させるだけなので、無理に原因を調べるべきではありません。

放置する

原因が分からないからと言って、放置することもNGです。

原因が分からなくても、諦めずに子どもに寄り添い、見守っていてください。

まとめ

不登校になる原因はさまざまです。

もちろん原因を見つけて、解決に向けた対策を行っていくことが大切ですが1番は子どもの気持ちを尊重することです。

また、原因が1つではない可能性や、原因が分からない可能性もあります。

まずは、子どもの話をしっかり聞き、子どもと一緒に将来のことを考えていくことが大切です。

不登校の問題は簡単ではありません。

1人で解決しようと思わずに、専門家と協力して対応しましょう。