【英単語を効率的に覚えるコツ】英単語は語源から覚えよう!!【まず覚えたい語源10選】
英単語は量が多く覚えるのが難しいですよね。高校受験では2500語程度、大学受験では4000〜6000語も英単語を覚えなくてはなりません。
しかし、語源を覚えていればそんな負担も半分になります。そこでこの記事では語源とは何かについて解説します。覚えておきたい語源を10こもご紹介していますので、ぜひ最後まで御覧ください。
- 英単語が覚えられない方
- 英語が苦手な方
- 語源について知りたい方
英単語のパーツである語源
語源とは、漢字でいうと「へん」や「つくり」にあたるものです。英単語は「接頭語」「語根」「接尾語」の3つのパーツを組み合わせて成っています。これら3つのパーツの総称が語源です。
例えば、「inport」という英単語には「im」という接頭語と「port」という語根によって構成されています。この接頭語、語根、接尾語には意味があります。
- 「im」という接頭語は、「in」に置き換えることができ「中に」という意味
- 「port」という語根は「運ぶ」という意味の「portare」というラテン語からきている。
これら2つを組み合わせると「中に運ぶ」つまり「輸入する」という意味になります。
語源で英単語を覚えるメリット
語源を覚えるメリットは大きく2つあります。
- 語源を1つ覚えれば一気に英単語を覚えられる
- 知らない単語も分かるようになる
語源を1つ覚えれば一気に英単語を覚えられる
語源を意識して覚えると英単語を一気にいくつか覚えることが可能です。語源の中には、その語源から20以上の英単語に構成されるものも多くあります。
例えば、「port」という語根が「運ぶ」という意味であることを覚えていれば
- import→「中に運ぶ」→輸入する
- export→「外に運ぶ」→輸出する
- report→「後ろへ運ぶ」→「運び戻る」→報告する
- transport→「向こうに運ぶ」→輸送する
- support→「下から運ぶ」→支える
といったように一気に複数の英単語を覚えられます。つまり、語源を1つ覚えるだけでその何倍もの数の英単語を覚えることができるのです。
知らない単語も考察できる
語源を知っていれば、知らない英単語が出てきても想像して考えることができます。
例えば、「import」という英単語を覚えていなくても「im」と「port」という語源を知っていれば「輸入する」という意味にたどり着けるでしょう。逆に語源を知っていなければ、知らない英単語が出てきたときに何も対策できませんよね。
語源で英単語を覚えるデメリット
初級者には難しい
語源を覚えることは英単語を覚える上で効率的ですが、初級者には向いていません。語源が力を発揮するのは、高校英語以降で習う英単語になります。
初級者向けの英単語つまりは中学英語を覚える際には不向きです。むしろ語源を覚えるということで英語を味気なく感じてしまう恐れもあります。
まずは中学英語の基本英単語を覚えた上で、語源を覚えていきましょう。
まず覚えておきたい語源10選
接頭語im、in
接頭語「in」「im」は「中に」という意味を表します。
import
im(接頭語:中に)+port(語根:運ぶ)
→中に運ぶ→輸入する
impress
im(接頭語:中に)+press(語根:押す)
→中に押す→(人の心の)中に押す→印象づける
inject
in(接頭語:中に)+jekt(語根:投げる)
→中に投げる→注入する
include
in(接頭語:中に)+clude(語根:閉じる)
→中で閉じる→含める
install
in(接頭語:中に)+sta(語根+立つ)
→中に立てる→導入する
接頭語com
接頭語「com」「con」は「共に」という意味を表します。
complete
com(接頭語:共に)+ple(語根:満たす)
→共に満たす→完了する
commit
com(接頭語:共に)+mit(語根:送る)
→共に送る→→
compress
com(接頭語:共に)+press(語根:押す)
→共に押す→圧縮する
conduct
con(接頭語:共に)+duct(語根:導く)
→共に導く→行う
contract
con(接頭語:共に)+tract(語根:引く)
→共に引く→契約する
接頭語re
接頭語「re」は「戻す・再び」という意味を表します。
report
re(接頭語:戻る)+port(語根:運ぶ)
→運び戻る→報告する
reply
re(接頭語:戻る)+ply(語根:折り重ねる)
→重ね戻す→返答する
respect
re(接頭語:後ろ)+spect(語根:見る)
→後ろを見る→尊敬する
refuse
re(接頭語:再び)+form(語根:形作る)
→再び形作る→改良する
reject
re(接頭語:戻す)+ject(語根:投げる)
→投げ返す→拒絶する
語根port
語根「port」は「運ぶ」という意味を表します。
export
ex(接頭語:外に)+port(語根:運ぶ)
→外に運ぶ→輸出する
transport
trans(接頭語:向こうに)+port(語根:運ぶ)
→向こうに運ぶ→輸送する
support
sup(接頭語:〜の下)+port(語根:運ぶ)
→下から運ぶ→支える→支援する
portable
port(語根:運ぶ)+able(接尾語:〜できる)
→運ぶことができる→運べる
passport
pass(接頭語:通る)+port(語根:港)
→港を通る→パスポート
語根ject
語根「ject」は「投げる」という意味を表します。
project
pro(接頭語:前へ)+ject(語根:投げる)
→前へ投げる→投影する、計画
inject
in(接頭語:中に)+ject(語根:投げる)
→中に投げる→注入する
eject
e(接頭語:外へ)+ject(語根:投げる)
→外へ投げる→放出する
object
ob(接頭語:前に)+ject(語根:投げる)
→前へ投げられたもの→物体
subject
sub(接頭語:〜の下)+ject(語根:投げる)
→下に投げられたもの→主題
語根form
語根「form」は「形作る」という意味を表します。
inform
in(接頭語:中に)+form(語根:形作る)
→(人の中に)形作る→知らせる
perform
per(接頭語:完全に)+form(語根:形作る)
→完全に形作る→実行する
conform
con(接頭語:中に)+form(語根:形作る)
→共に形作る→一致する
transform
trans(接頭語:向こうに)+form(語根:形作る)
→向こうに形作る→形を移す→形を変える
uniform
uni(接頭語:一つ)+form(語根:形作る)
→一つに形作る→同じ形の→ユニフォーム
語根sta
語根「sta」は「立つ」という意味を表します。
stable
sta(語根:立つ)+able(接尾語:できる)
→立つことができる→安定した
distant
dis(接頭語:離れて)+sta(語根:立つ)+ant(接尾語)
→離れて立っている→離れた
constant
con(接頭語:共に)+sta(語根:立つ)+ant(接尾語)
→共に立っている→持続する
instant
in(接頭語:中に)+sta(語根:立つ)+ant(接尾語)
→中に立っている→即時の
establish
e(接頭語:外に)+sta(語根:立つ)+able(接尾語:できる)+ish(接尾語:〜にする)
→外に立てるようにする→外に安定化する→設立する
接尾語able
接尾語「able」は「〜できる」という意味を表します。
curable
cure(語根:注意する)+able(接頭語:できる)
→注意できる→治癒できる
sensible
sens(語根:感じる)+ible(=able)(接頭語:できる)
→感じることができる→思慮のある
sustainable
sus(−sub)(接頭語:〜の下)+tain(語根:保つ)+able(接頭語:できる)
→下で保つことができる→持続可能な
respectable
re(接頭語:後ろへ)+spect(語根:見る)+able(接頭語:できる)
→〜の後ろを見ることができる→尊敬すべき
credible
cred(語根:信じる)+ible(=able)(接頭語:できる)
→信じることができる→信じられる
接尾語ful
接尾語fulは「〜に満ちた」という意味を表します。
careful
care(語根:注意)+ful(接尾語:〜に満ちた)
→注意に満ちた→注意深い
respectful
re(接頭語:後ろへ)+spect(語根:見る)+ful(接尾語:〜に満ちた)
→尊敬に満ちた→尊敬の念を持った
helpful
help(語根:助け)+ful(接尾語:〜に満ちた)
→助けに満ちた→役立つ
fruitful
fruit(語根:果実)+ful(接尾語:〜に満ちた)
→果実に満ちた→豊かな
thoughtful
thought(語根:考え)+ful(接尾語:〜に満ちた)
→考えに満ちた→思慮深い
接尾語al
接尾語「al」は「〜に関する」という意味を表します。
manual
manu(語根:手)+al(接尾語:〜に関する)
→手に関する→手の
visual
vis(語根:見る)+al(接尾語:〜に関する)
→見ることに関する→資格の
formal
form(語根:形作る)+al(接尾語:〜に関する)
→形に関する→型にはまった
final
fin(語根:年)+al(接尾語:〜に関する)
→終わりに関する→最後の
local
loc(語根:場所)+al(接尾語:〜に関する)
→場所に関する→その地域の
まとめ
このように、語源を覚えればねずみ算式に英単語を覚えられます。
今回は簡単な語源を紹介しましたが、もっと語源を知りたい方は語源図鑑を買うことがおすすめです。私もこの語源図鑑で英単語を勉強していましたが、かなり効率的に英単語を覚えられました。
英単語の語源図鑑 見るだけで語彙が増える /かんき出版/清水建二