【元小学校教員解説】逆効果になる褒め方&効果的な褒め方紹介!!【Iメッセージで伝えよう】

教育関係

私は、教育現場にいた際、

「子どもは褒めたらいいんだよ」

と言う言葉をよく耳にしました。

あなたも、

『褒める』のと『叱る』だと『褒める』方がいい」

「1回叱ってしまったら2回褒めたらいい」

と思いませんか??

そりゃ褒めたほうがいいよ!!子どもだって、褒められたら嬉しいじゃん!!!

もちろんそうやな。

でも、「褒める」にも罠があるんや!!

しかし、ただただ褒めるばかりの子育て・教育をしていれば、他人を意識して行動するクセがついてしまいます。

そこで今回は、効果的な褒め方について私の教員経験をもとに紹介していきます。

効果的と言っても、誰でもできるほど簡単なのでぜひ試してください。

この記事を読むと…

  • 効果的な褒め方が理解できる
  • 子どもとのうまい関わり方が理解できる

褒められるためにうごいている?!

他人に動かされていた?!

「子どもは褒めて伸ばすべきだ!」

と訴える人は多くいると思います。

しかし、ただただ褒めて育てると「褒められるために行動する」ようになってしまいます。

子どものころ、私はボランティアで被災者のお墓を掃除したことがあります。

若い人材が不足していたとのことだったので出向いたのですが、掃除し終わった後、誰にも何も言われず、何かモヤモヤした気持ちになりました。

もちろん、褒められるために行ったわけではないのですが、「褒められないことに違和感を感じた」のです。

確かにいいことをしたら褒められたくなるなあ

このように、あなたも知らぬ間に他者からの承認を求めてしまうことはありませんでしたか??

このような、「褒められたい」という外からの動機を外発的動機と言います。

逆に、自分の内側からの動機で行動することを内発的動機と言います。

内発的動機は、好奇心や探究心がもとになっていることが多いです。

外発的動機だけで動いていたら、見返りを求めてしまうようになります。

ここで、うまく外発的動機から内発的動機に移行させるかがキーになります。

「褒められるために」から「自分のために」へ

たとえば、子どもが親から

「この宿題を終わらせたらお菓子をあげるよ」

と言われて全く興味のなかった宿題をすることになったとします。

この段階では、まだ外発的動機によりやる気が生じているところです。

しかし宿題をする中で、

「いい点数を期待しているよ」

という承認を続けると、最初は強制的な心理から宿題を進めていた子どもが、途中から

「意外と勉強は面白いかも」

という感情を持ち始めます。

そして、最終的には自分から進んで勉強をし始めます。

このように子どもへの働きかけ次第で、外発的動機から内発的動機へと移行させることができるのです。

できなかったことにも価値がある!

そうは言っても全く褒められないなんて寂しいよ!!

私も教員時代、クラスの児童を褒めると、子ども達はすごくいい表情をしますし、褒めることでその行動を繰り返し行ってくれたものです。

しかし、褒められることに慣れてしまった子ども達は、できなかった時を避け、隠すようになってしまいます。

例えば、私のクラスのいわゆる優等生の子は、

「いつもテストで100点を取るとお母さんから褒められるからがんばるんだ!」

といつも勉強を頑張っています。

しかし、ある日のテストで90点をとり、そのテストをこっそり破り捨て教室のごみ箱に捨てて帰ろうとしていました。

このままでは、100点のうちの90点も取れたことの肯定感、また、残りの10点を次はどうすればとれるかを分析する力を失ってしまいます。

この残りの10点のようにできなかったことにも価値があるはずです。

このように、子ども達が善なる結果を褒められると、褒められようと頑張りはするものの、できなかったときを避け、隠すようになってしまうこともあります。

大人の言われるがままに…

褒めることがだめなら厳しくしよう!

落ち着け落ち着け笑

厳しくしてしまうとまた、子ども達は注意されないために行動し始めます。

私は、2年生の担任を持ったことがあるのですが、1年生の頃担任の先生が厳しい先生だった子どもは、最初の頃、

「この先生だったら怒られないし大丈夫か」

と、大人の様子を見ながら悪さをすることがあり大変でした。

もちろん、私の指導力不足もありますが、特に厳しくされてきた子は大人によって対応を変える様子が顕著に表れていました。

このように、

「なぜこのようなことをするのか」

「なぜこのようなことはしてはいけないのか」

と考える前に大人に正されると、子どもは思考力を働かさずに行動します。

【これはNG】逆効果になる褒め方

以上の点から、「褒める」という一見いいことづくしのものにも安易に使っていると失敗してしまうケースもあることがわかります。

もう誰も褒めない…

上で紹介してきたのは「褒める」の失敗例やな。

なぜ失敗したのか深掘りしていくで!!

「褒め言葉」だけを伝える

「褒め言葉のさしすせそ」というのが流行ったことがありましたよね。

さ…さすが

し…知らなかった!

す…すごい!

せ…センスいい

そ…そうなんだ!

しかし、こういった一言の褒め言葉は、社交辞令と捉えることが多くないですか?

特に、優秀な子どもは、周りの大人からよく褒められるため、褒められ慣れてしまいます。

そんな子は、一言褒められたからと言って心は全く動きません。

私も、教員をしている頃、そのことを初めて会う方に伝えると

「すごい!」

とよく言われましたが、正直

「またかー」

と言った感じでした。

人間は繰り返されると慣れてしまう生き物です。

「すごいね」と言われて嫌な気持ちになる事はないかと思いますが、

「本当にすごいと思ってる?」と疑いたくなります。

相手を動かそうとする褒め方

これは、大人が子どもによくしてしまうパターンです。

安易に、「すごいね」「さすがだね」と言っていれば、

「この人はよく思われたいのかな?」

と感づかれてしまいます。

実際、子どもの口からも

「あの先生が褒めても嬉しくない」

というようなことが出ていました。

思ってるよりも子どもは大人をよく見てるんやな!!

結果を褒める

たとえば、テストで100点をとってきた子どもに対して、

「100点取るなんてすごいね!」と言うのと、

「勉強頑張ったんだね!」と褒めるのでは違います。

上の方は、「100点を取る」と言う結果を褒めており、

下の方は、「勉強を頑張った」と言う過程を褒めています。

結果を褒めると、結果が欲しくなりどんな手段も使うようにもなり得ます。

100点を取るためにカンニングをしようと思っちゃう人とかだね…

しかし、過程を褒めると、頑張りが増えます。

効果的な褒め方とは

では、ここまでの話を踏まえて効果的な褒め方を紹介します。

効果的な褒め方なんて難しそう

これから紹介する褒め方は誰でもできるで!!

できる限り具体的に伝える

逆効果になる褒め方でも紹介しましたが、これからは一言で終わる褒め方は避けましょう。

たとえば、かけっこを速く走った子どもに対して、

「速いね」とか、「すごいね」で終わるのではなく、

「今まで走る練習をしてきて、大きく腕を振って速く走れていてすごいね」

という風に、できるだけ具体的に伝えましょう。

「何がすごいのか」

「何を褒めているのか」

を具体的に伝えれば伝えるほど、相手を動かそうとする印象が下がります。

具体的なほど、「あなたのことを見ているよ」という承認にもなるからです。

逆にいうと、子どものことを普段からよく見ておく努力が必要となります。

Iメッセージで伝える

Iメッセージとは、何かを伝えるときに「私は…」を主語にして主張することです。

Iメッセージにすることで、相手のテリトリーを守りながら伝えることが可能になります。

逆にYOUメッセージは、主語を「あなたは…」とすることですが、YOUメッセージにすると、相手を支配する表現になってしまいます。

たとえば、

「(あなたは)すごいね」

と褒めるのは上下関係がはっきりした場面で使われますよね。

20代の私が、40代の方に

「(あなたは)毎日通勤していてすごいですね。」

という事は滅多にないでしょう。

なんか上からな態度を感じちゃうよね。

しかし、Iメッセージで伝えると

「(私は)あなたが毎日通勤していてすごいと思います。」

となります。

Iメッセージだと、言われた方も相手が勝手に思っていることに対して踏み込もうとは思いません。

このように、

「私は…だと思います」

と褒めましょう。

感謝を伝える

最後に、褒めるとは少し違いますが、「感謝を伝える」ということを紹介します。

当たり前にできてると思ってるようで、できてへん人が多いで!!

子どもとの関係を縦の関係で見てしまっていると、気づけば賞罰教育になってしまいます。

褒めたり厳しくすることは能力が上の人が行いますよね。

教員2年目の私が、20年目のベテラン教員の授業を見て、

「頑張って授業していて偉いね!」

と言うのも、

「全然だめです。もっと頑張ってください!」

というのもおかしいですよね。

子どもとの関係を自然と大人が上と思っていると、このように賞罰教育しか行えません。

そこで、子どもとの関係を横の関係で見ましょう。

横の関係の人が何か善なることをするとどうしますか?

「ありがとう」

と、自然と感謝すると思います。

このように、子どもにも感謝の思いを伝えることが一番大切なことです。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、「褒める」について深掘りして記事にしてみました。

安易に褒めることだけをしている人が多い中、「褒められるために」行動している子どもが多くなっています。

そこで、「できるだけ具体的に伝える」「Iメッセージで伝える」「感謝を伝える」という効果的な褒め方を紹介しました。

どれも、今すぐにでも実践できる簡単なものになっています。

また、子ども相手だけでなく、部下や後輩、友達や恋人などにも効果はあります。

あなたも明日から実践し、未来ある人間関係を築きましょう。

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